新興市場のインフレプレッシャーの一時的衝撃は食品及びエネルギーによるものである

2020 年 2 月 7 日

過去二年間、インフレの減退は新興市場の主要な出来事であり、それは発達市場のレベルまで下がった。比較的低いインフレは新興市場中央銀行に政策空間を与え、新興市場固定収益資産に強い利回りをもたらした。しかし、この流れは続きはしなかった。それは主に食品及びエネルギー価格が膨れ上がったからである。エネルギーの方は、アメリカとイランの間の緊張的局勢が強まり、原油価格が急激に上がった。同時に、多くの国が破壊的事件が起こり、劣悪な天気は多くの収穫に影響を与え、豚インフルエンザ―は全世界、特にアジアの豚肉生産量を減少させ、全世界の食糧価格はプレッシャーを受けた。しかし、全体的にインフレのリスクは大きくはない。食品とエネルギーなど波動性の大きい成分を含まないコアインフレは依然と下落の傾向にある。非コアインフレの原因となる要素は一時的なものであり、新興市場中央銀行は引き続き比較的緩和な政策続けられる。